ノズルやホットエンドの詰まりは、FFF/FDMプリンタにおいてよく発生する問題です。問題がなければ、フィラメントはホットエンドに押し込まれ、溶けてからノズルから押し出されます。しかし、ノズルが損傷していたり、フィラメントに不純物が混じっていたりすると、フィラメントがホットエンドに詰まり、プリンタを詰まらせてしまうことがあります。
ノズル/ホットエンドの詰まりを発見するには?
目視による確認
- フィラメントはノズルまで到達していますか?フィラメントセンサーとプリンタの間にあるPTFEチューブをチェックしてください。
- ノズルからフィラメントが出ていますか?フィラメントをロードするときは注意してください。
- 部分的な詰まり - 隙間や欠落したレイヤーが発生します。
- 部分的な詰まり - フィラメントが丸まってノズルに付着します。
音による確認
エクストルーダーからクリック音がしていないか確認します。
- 大きなクリック音がする場合、ノズルが詰まっているか変形している可能性が高いです。
- 軽いクリック音がする場合、ギアのかみ合わせが原因である可能性が高いです。
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部分的な詰まり
プリンタがフィラメントを押し出すことができても、オブジェクトを適切にプリントするには十分ではなく、目に見える隙間や欠落したレイヤーが生じるのです。ノズル詰まりの初期症状として、フィラメントが安定して押し出されず、丸まってノズルに付着することがあります。
エクストルーダーのクリック音
ホットエンドまたはノズルの一部または全部が詰まっていて、フィラメントの流れに対する内部抵抗が、ギアが押せし出せる量より大きくなっています。その結果、ギアは "コツッ"というノイズを発生させ、ほとんどの場合フィラメントが削られてしまいます。
プリンターの詰まりを直すには?
詰まりを解消するにあたって、症状にあった適切な方法を選ぶには、少なくとも部分的にフィラメントをロード/アンロードできるかどうか、あるいはプリンタが完全に詰まっていてフィラメントを少しも動かせないかどうかによります。
プリンタの修理を始める前に、フィラメントを下ろして完全に取り出してみてください。それができない場合は、もっと深刻な問題がある可能性がありますが、この問題にも対処していきます。
また、LCD Menu - Settings - Move Axis - Z-axis から、またはコントロールノブを長押しして、エクストルーダーをヒートベッドから上に移動させます。こうすることで、詰まっている部分へのアクセスが良くなります。
エクストルーダーアイドラーネジ
エクストルーダーには、主となるドライブギアと2つの従動ギアの間の正しい距離を設定するための2つのアイドラーテンションスクリューが含まれています。これらは工場出荷時に最適な位置に設定されています。アイドラーナットの前面にネジの先端を合わせてください。その後、アイドラーブロックを閉じてください。
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ギア
時間が経つと、フィラメントの屑がフィーディングギアの溝に堆積し、フィラメントの押し出しが不十分になります。アイドラーナットを持ち上げ、アイドルシャフトを動かしてエクストルーダーにアクセスします。エアダスターで汚れを吹き飛ばすか、真鍮ブラシまたは普通のつまようじを使用します。エクストルーダーの側面にあるアクセスホールを使用します。
ノズル
- プリントするフィラメントの素材に合わせて、ノズルを適切な温度に加熱します。まずフィラメントを入れ、鍼(同梱品)または細い針金(0.3~0.35mm)をノズルの下から約1~2cmの深さまで差し込みます。ノズルから急に材料が流れ出しますので、保護手袋を使用してください。
- LCDメニューからLoad Filamentオプションを選択し、ノズルが実際にフィラメントを押していることを確認します。
- ワイヤーまたは鍼を再びノズルに挿入し、全体の手順を数回繰り返します。フィラメントが正しく押し出されていれば、ノズルは汚れていません。