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ノズル/ホットエンドの詰まり (MK3.5/S, MK3S+, MK2.5S)

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Last updated 3 months ago
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液体を流すパイプと同様に、3Dプリンターのホットエンドで溶融フィラメントが詰まることがあります。ここでは、3Dプリンターのタイプや品番に共通する主要な詰まりの原因を説明します。また、そもそも詰まりが形成されるのを防ぐ方法に関するヒントがあります。

詰まり現象について

一番わかりやすい詰まり現象は、フィラメントが挿入されているのに溶融フィラメントがノズルから出てこなくなるというものです。ただし、ホットエンドの部分的にしか詰っていないこともありますので注意が必要です。この部分的な詰まりが発生しているかどうかは、フィラメントのロード/アンロードは正常に行えるのでわかりにくいのですが、プリント中の積層状態から判断できます。 ノズル詰まりの初期には、溶融フィラメントがノズルから均一に押し出されていないとか、押し出された溶融フィラメントがカールしてノズルに付着するなどの兆候があります。

別の一般的な兆候としては、カチッという音またはエクストルーダーからのカチカチという音が出ていることです。 エクストルーダーから出るカチッという音は、ステッピングモーターの負荷が高くなったときにステップをスキップしてしまう「脱調」という現象が起きていることがほとんどです。この脱調とはステッピングモータに設定したしきい値よりも大きなトルクが必要になったときに、途中まで回転させるための力が解放されて1回以上のステップをスキップしてその場で跳ね返る現象です。機械的な問題、電気的な問題、ソフトウェアの問題、ホットエンドの詰まりなどが考えられ、またはこれらの要因のいずれかの組み合わせである可能性があります。

重要なこととして、ホットエンドが詰まっていることと、ノズルが詰まっていることは同じではない</ strong>ことを知っておいてください。詰まりは(ヒートシンクに挿入されている)PTFEチューブや他の場所で起きている可能性があるため、単にノズルを交換することは、この問題の抜本的な解決策とはなりません

修理方法

この問題に対処するには、主に3つの方法があります。 適切な方法を選択するに、まずはフィラメントをロード/アンロードできるかどうかを確認してください。 部分的な詰まりの場合は、溶融またはコールドプルすることができる事が多く、フィラメントのロードすらできないような厄介な詰まりの場合は、以下で説明する3番目の方法が必要になります。

これらの方法のいずれかを開始する前に、フィラメントをアンロードして、エクストルーダーから取り外します。作業を簡単にするために、フロントパネルで LCD Menu -> Settings -> Move axis -> Move Z-axisを選んで上方に移動させておきます

コールドプル

フィラメントを問題なくロード/アンロードできるが、それでもプリント中に問題が発生する場合は、コールドプル (MK3/S/+, MK2.5/S, MK3.5/S)手法を使用してホットエンドの内部をクリーニングします。

詰まりの強制排除

フィラメントをロードできない場合は、まず、ノズル温度を上げて詰まったフィラメントを軟化させてから押し出してみます。この作業を行う前に、フロントパネルでフィラメントのオートロード機能をOFFにしておくことをお勧めします。 LCD Menu -> Settings -> F. autoload

  1. 次の操作でノズルの温度を設定します LCD Menu -> Settings -> Temperature -> Nozzle。設定温度は、PLAの場合は260℃に、PETGまたはABSの場合は280℃にします。
  2. ノズル温度が設定温度になってから、さらに2分間待ちます - ノズル内部で溶融フィラメントがノズル先端から出て垂れ始めてきます。
  3. 付属のノズル用の針(直径0.3mmから0.35mmのもの)を下からノズルに挿入します。詰まりを取り除くには、1〜2cmぐらい挿入する必要があります。針を挿入している間は、上から押したり、フィラメントをロードしたりしないでください。
ノズルは高温になっていますので、手指などが触れないように注意してください
  1. それでも問題が解決しない場合は、太さ1.5mm、長さ100mmの真っ直ぐで硬い金属ワイヤーを使用してみてください。それを上からホットエンドに挿入して、まず、当たるまでの距離を確認します。次に、当たったところからさらにゆっくり押して中にあるフィラメントをノズルに押し込みます。付属の最小のヘキサゴンレンチを使用することもできますが、長さが足りないので、フィラメントセンサーカバーを取り外して奥まで届くようにします。
この金属ワイヤーでの作業は、フィラメントを押し出すドライブギアやPTFEチューブを損傷させないように注意して慎重に行ってください。

次に、PLAフィラメントをロードしようとすると、新たに挿入したフィラメントによって内部に残ったフィラメントをノズルから押し出してくれるはずです。

ホットエンドパーツの清掃

うまくいかなかった場合は、詰まっているのがどこなのかを正確に特定することが重要です。前に述べたように、詰まったホットエンドは詰まったノズルと同じではありません。フィラメントはノズルより上でも詰まる可能性があります。

詰まりを強制的に出し切ることができなかった場合でも、少なくとも、挿入したワイヤーの長さから、詰まっている場所がどのあたりから始まっているかを見積もることができます。

エクストルーダーアイドラードアを開き、フィラメントの一部がPTFEチューブから突き出ていないかどうかを確認します。

  • MK2/Sの場合、バネが付いた 両方のM3x40ネジ を外すとアイドラードアが自然に開きます。
  • MK3またはMK2.5の場合、六角形の窓の下にある 両方のM3x40ネジ を緩めます(バネも付いています)。
  • MK3SまたはMK2.5Sの場合、1本の M3x40ネジ を緩めます(これもスプリング付き)。

フィラメントがPTFEチューブのところで詰まっている

フィラメントが白いテフロンチューブで詰まっている場合、エクストルーダーからホットエンドを取り出す必要があります。 分解するにはこのガイドを使ってください(ステップ2〜5)。ホットエンドが露出したまま、前にぶら下がる感じになります。パネルメニューでノズル温度を設定します: LCD Menu -> Settings -> Temperatures -> Nozzle (PLAを使用していた場合は260℃、PETGやABSを使用していた場合は280℃まで)。そして、ラジオペンチでフィラメントをつまみPTFEチューブから引き上げて、フィラメントを取り外すことができるかどうかを確認します。 

高温になっている金属部分に触れないように注意してください!

場合によっては、PTFEチューブを取り外す必要があります。取り外すには 黒いストッパー をヒートシンク側に押すとチューブを押さえている爪が外れますので、ストッパーを押さえた状態でPTFEチューブを引き出します。

PTFEチューブが詰まりによって、またはそれを取り除く過程で傷が入ったり損傷している場合は、交換を考えた方が良いです。オンラインストアで新しいチューブを購入することができます (MK3S, MK2.5S) または (MK2/S, MK3, MK2.5) 。新しいPTFEチューブを挿入するときは、ストッパーで適切に固定されていることを再度確認してください。ストッパーを約1mm引き上げながら、PTFEチューブを押し下げる必要があります。 この作業により、ホットエンド内で PTFEチューブが移動できなくなり、遊びがなくなります。 PTFEチューブの固定がうまくいっていないと、詰まりを引き起こす原因になる場合があります。

ノズル内でフィラメントが詰まっている

PTFEチューブが空の場合、ノズルに破片が詰まっている可能性があります。 ヒーターブロックからノズルを外します(外し方については、このガイドを確認してください)。ノズルをきれいにするには機械的に行うか化学的に溶剤を使って行うかの二通りのやり方があります。

  • ノズルを機械的に洗浄するには、ホットエンドからノズルを取り外したら、ヒートガンまたは場合によってはヘアドライヤーを使用して加熱し、ラジオペンチまたはピンセットで付着物を取り除きます。
ノズルは過熱に注意してください。特に焼入れ硬化したノズルは、過熱により焼き鈍されてしまう可能性があります。
  • PLAまたはABSを使用している場合は、ノズルを化学的に洗浄することができます。 ABSはアセトンに溶解し、PLAはテトラヒドロフランまたは酢酸エチルに溶解します。 ノズルをこれらの溶剤の1つに数時間浸してから、ラジオペンチまたはピンセットを使用してねばねばした塊を取り除きます。
もちろん、フィラメントがホットエンドの別の部分、たとえばヒートブレイクで詰まった可能性があります。 その場合は、ホットエンドにアクセスして 取り外し 、すべての部品を個別に(機械的または化学的に)洗浄するか、新品の組み立て済みホットエンドを購入してください (MK3S または MK3 または MK2/S, MK2.5) 。作業内容を完全に理解している自信がないまま作業を開始することはお勧めしません。 ホットエンドを元に戻すときに、ヒートシンク側のヒートブレイクにサーマルペーストを塗布 するのを忘れないでください(パソコンのCPUとヒートシンクの間に塗るサーマルペーストと同種)。
この問題を繰り返さないためにこの記事をチェックして、全てが正しく行われていることを確認してください。
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