MINTEMP (もしくはmin tempと書かれることもある) エラーは、ホットエンドのサーミスタまたはヒートベッドのサーミスタからの温度読みだし値が決まった時間内に一定値以下に低下している場合に発生します。これはサーミスタが故障した場合に温度制御ができなくなって過熱してしまうのを防ぐ安全保護機能です。 デフォルトでは、プリンタは、ヒートベッドまたはホットエンドヒーターカートリッジにより多くの電力を送り込むことにより、熱損失のバランスをとるように設定されています。
警告: MINTEMPをトリガーする温度リミットは、厳密なテストを経て設定されています。それらの値を変更することはとても推奨できることではなく、却ってプリンターの損傷や火災の危険性につながるリスクを上げてしまいます!
MiniRAMBo のハードウェア設計と製造公差を考慮すると、サーミスタ値で信頼できない温度域があります:
安全上の理由から、測定温度の下限を下回ると、MINTEMPエラーが発生します。これはファームウェアがサーミスタの損傷または切断を検出するためのものです。この制限の技術的な解説については、 このGithub issueを参照して ください。
MK3/S/+ のEinsy Ramboボードは、改善されたサーミスタ回路設計により、温度 (サーミスタ) の読み取り値について、より広い温度域で信頼性を上げることができました。 また、このボードは 周囲温度測定用のオンボードサーミスタ も備えています。これらの対策から、ファームウェアは前世代 (MiniRAMBo) よりも温度しきい値を下げて設定することができるようになりました。
また、推奨動作温度範囲外の非常に寒い環境でのプリントは、材料特性など、プリンターの電子機器以外のメカニカルなものに対して悪影響を与える可能性があります。
サーミスタケーブルの1つが損傷すると、Y軸またはX軸の移動中にLCD画面の温度表示がランダムに上がったり下がったりジャンプし始めます。
ケーブルが適切に接続され、サーミスタからの正しい読み取り値を取り戻すと、LCDは MINTEMP fixedと表示されますが、 これは、このドキュメントで説明しているトラブルシューティングを行わなくても良いという意味ではありません。
ここで重要なのは、 MINTEMP エラーと MINTEMP BED エラーを区別することです。
MINTEMP - ホットエンド の温度読み取りに問題があります。 |
MINTEMP BED - ヒートベッド の温度読み取りに問題があります。 |
マルチメーターでチェックすることができます (使い方は マルチメータの使用法 にあります) 。ジャンパーコネクターの金属パーツ間の抵抗値が読み取れないほど大きすぎる場合はワイヤーが断線しています。室温では、80 kΩ 〜 125 kΩ程度の抵抗値になるはずです。
ボードは私たちの工場で最終検査して合格したものですので、RAMBoが原因である可能性はほとんどありません。ボードのコネクタを確認するために、ボード上のホットエンドサーミスタとヒートベッドサーミスタ (両方とも3ピン) を取り換えてみてください。MINTEMPがMINTEMP BEDにならない場合、またはMINTEMP BEDがMINTEMPにならない場合は、RAMBoボードのコネクタが壊れているため、新しいRAMBoボードと交換する必要があります。LCDの温度測定値も変化することに注意してください。
プリンターに適したサーミスタを選ぶには、 MiniRAMBoの配線(MK2S, MK2.5, MK2.5S) もしくは EinsyRAMBoの配線(MK3/MK3S/MK3S+) を参照してください。
マルチメーターがない場合にサーミスタのケーブルをテストする良い方法は、単にそのケーブルを小刻みに揺らしてみることです。PLA条件で予熱(215℃/60℃) し、エクストルーダまたはベッドを手で各軸の端まで移動します。このとき、LCDの温度の読み取り値に大きな変化があるかどうかを確認します (数10℃の変化や、ゼロになる)。
ケーブルを束ねているメッシュチューブをつかみ、小刻みに揺らしてみて温度が変化するかどうかをチェックします。変化する場合は、向きによって接続が変化したときのケーブルの部分断線していることを示唆します。もしそうなっていたらサーミスタを交換する必要があります。
プリンターを使用する部屋の温度が20℃以下 にならないようにしてください (プリンターを地下室に設置して冬になると簡単に20℃を下回ります)。 また、 開けた窓や、 エアコンの吹き出し口 、または突然の温度変動を引き起こす可能性のある 風 の当たるところにプリンターを設置しないでください。
問題の原因が部屋の温度のみであるときは、18℃以上になるまでヘアドライヤーを使ってホットエンド/ヒートベッドを暖めてからプリントを開始することができます。 ただし、ASA/ABSなどの一部の材料は、エンクロージャーなしで低温の周囲温度のままプリントすると失敗する可能性が高まります。
上記のように、エラーは 単純な電圧ドロップによって起きた可能性があります。ノブの下にあるXボタンを押してプリンターをリセットし、その後プリントできるかをチェックしてください。
サーミスタがRAMBoに 正しく接続されている かチェックします: コネクターには所定の位置にスナップできるラッチが付いています。サーミスタを見つけるには、プリンターに応じて、 MiniRAMBoの配線(MK2S/MK2.5/MK2.5S) または Einsy RAMBoの配線(MK3/MK3S/MK3S+) を参照してください。また、エクストルーダケーブルバンドルのメッシュチューブが折れ曲がっていないこと、およびケーブルがボードのケースに入るところの周辺でケーブルが保護されていることをチェックしてください。
ホットエンドサーミスタケーブルのもう一方の端で、ヒータブロックに入っているワイヤーをチェックします。サーミスタワイヤーはこのヒータブロック付近が壊れやすく、損傷する可能性があります。
ヒートベッドサーミスタケーブルは、金色のカプトンテープでヒートベッドの下側にしっかりと固定されていることを確認してください。そうでない場合は、もう一度押してみてください。下の右の写真に示すように、サーミスタケーブルに多少のたるみがあることを確認してください。組み立てるときに、プリントケーブルカバーに挟まれないようにすることも大事です。これは、ベッドの動きによって摩耗しないようにするためです。
ケーブルに目に見える損傷がある場合、またはケーブルの位置により動作が不安定な場合は、サーミスタを交換する必要があります。 ヒートベッドサーミスタの交換方法(MK3S+/MK3S/MK2.5S/MK2S) または ホットエンドサーミスタの交換方法(MK2S) のガイドにしたがって交換できます。
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