プリンターは定期的に時間をかけてメンテナンスすることをお勧めします。 プリンターが好調でうまく機能しているとしても、定期メンテナンスは実行しておく必要があります。 プリント時間の200〜300時間毎に、使われているコンポーネントのチェックと保守を行う必要があります。 このガイドは、Original Prusa i3 プリンター、すなわち MK3S+、MK3s、MK3、MK2.5S、MK2.5、MK2S、およびPlus 1.75 mmに有効です。
ヘキサゴンレンチ、IPA、ペーパータオルなどの通常のツールに加えて、以下のものが必要になる場合があります:
プリンターでチェックする内容:
フレキシブルスチールシートのお手入れ方法の詳細については、 この記事 をご参照ください。
Original Prusa i3 MK3/S/+ は、いずれのファンも回転が停止したことを検知できます。 ただし、その機能があるからといって、メンテナンスでのチェックは不要ということではありません。 ホコリや細かいプラスチックの破片が堆積すると、冷却効率が低下したり、壊れたりする可能性があります。
綿棒を使って、ファンの羽根からホコリやゴミを取り除くこともできます。また、エアーダスターでホコリを飛ばしたり、 ピンセットでプラスチックの糸を取り除いたりします。エアーダスターでクリーニングしている間、ファンが回転しないようにファンの羽を押さえておきます。 回転してしまうと壊れてしまう可能性があります。 堆積していたゴミや破片を取り除いたら、ファンが自由に回転するかチェックします。
MK2.5/S および MK3/S/+ プリンターには、焼入れ鋼を使った2つのBondtechギヤが使われています。一つは プーリーギヤ で、エクストルーダーモーターシャフトにネジで固定されています。もう一つはアイドラーギヤで、アイドラードアに取り付けられていて、自由に回すことができます。 詰まりが発生した場合は、フィラメントの表面を削ってしまった残渣がたまっている可能性があります。 これが押し出し部の溝に詰まっているとフィラメントをつかむ力が低下します。
定期的なクリーニングとグリスアップにより以下の効果が期待できます:
最初にエクストルーダーを取り外さずにエクストルーダー内のギヤをクリーニングするときは、PTFEチューブ内に破片が落ちないように入口を覆ってください。 綿棒を使うと、PTFEチューブを確実に、でも損傷させることなく覆うことができます。クリーニングしたら、PTFEチューブ入口を覆ったまま、エアーダスターで残ったものを飛ばします。
エクストルーダー左側にあるネジを外して、エクストルーダーアイドラードアを開きます。
両方のドライブギヤの押出し溝部には、フィラメントの削りくずが詰まっている可能性があります。真ちゅう製のブラシを使って、できるだけきれいにしながらギヤを回転させて周回全体がきれいになるまで繰り返します。プリンターに付属しているノズル穴用の金属ニードールを使って、1つの溝ずつクリーニングすることもできます。
ギヤは錆びることがあります。でも、ギヤ自体が損傷しているわけではありませんので心配はいりません。フィラメントが通過するのに問題のありそうな部分を取り除き、ブラシでクリーニングします。
Bondtech プーリーギヤがフィラメント通路にアライメントされていて、モーターシャフトの平らな部分にネジで固定されているかチェックします。 また、アイドラーギヤのシャフトがエクストルーダーアイドラードアの両側の "耳" にちゃんと固定されていて、自由に回転できることをチェックします。より詳細なガイドは、 Bondtechギヤ(MK3S/MK2.5S)のチェック/再調整 にあります。
ドライブギヤの外側の突き出ている方のギヤ歯には、少量のグリースを塗布します。グリースがフィラメント押し出し側の歯に付着しないようにしてください。 また、フィラメントがホットエンドに供給される場所などに、オイルが不要な部分に広がってしまうため、潤滑オイルは使用しないでください。
MK2/S と MK2.5/Sの場合 - 最初の50時間プリント後と、その後は150〜200時間毎に、 miniRAMBo ボード の電気コネクターをチェックして再接続します。
MK3/S/+の場合 - 600〜800時間のプリント毎に、 EinsyRAMBo ボード の電気コネクターを確認して再接続します。
プリント量、使用したフィラメントの種類、フィラメントの種類を交換する頻度によって状況が変わるため、ノズルの寿命を正確に示すことはできません。 押し出しの問題が発生している場合は、いきなり考える必要はありませんが、 プリンターを3〜6ヶ月使用していて、上記のメンテナンスを行った後でもプリント品質が低い場合は、 ノズルの交換 を検討してください。
常に、プリンター別に公開されている最新の 安定 ファームウェアバージョンを使用する必要があります。LCDパネルで LCD menu - Support で現在のファームウェアバージョンをチェックできます。
また、最新バージョンの PrusaSlicer の使用をお勧めします。こうすることで、プリンターの全ての機能を楽しむことができます。Gコードファイルに直接、プリンターのモデル、ノズルの穴径、ファームウェアバージョン情報を保存できますので、もし、古いものや互換性のないものを選んだときにプリンターが警告を出すことができます。
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